社会とLCA研究グループ
| ライフサイクル思考に基づき、主にエネルギー、環境に着目して、環境対策、適応策、技術などのシステム化を実現するための研究を行います。そのために、評価手法開発、指標開発、先駆的提言、データベースの整理・構築、ソフトウェア作成など、環境影響の低減や持続性に関するシステムの具体化を目指した研究を幅広く行います。 | |||
| ライフサイクル思考に基づき、環境対策、適応策、技術などのシステム化を実現するための研究を行います。そのために、評価手法開発、指標開発、先駆的提言、データベースの整理・構築、ソフトウエア作成など、環境影響の低減や持続性に関するシステムの具体化に必要な研究を幅広く行います。LCA手法の応用展開を通じて、他の中核的課題の基盤となる要素評価技術水準の向上を目指して研究を実施していきます。下記に予定している主要な研究テーマをあげます。 ○LCAソフト、データベースの開発 インベントリデータは製品環境情報の見える化を達成するために必須のインフラであります。これまでも我々は開発したソフトで使用可能なデータベースとしてインベントリデータを提供してきました。今後は更なる多様なデータの需要に対して、各種文献等に点在しているデータ、統計情報を活用したデータ、実データの収集によるデータなどをユーザーが使用し易いように整備していきます。 また、我々が開発してきた日本の代表的LCAソフトであるJEMAI-LCA Pro(AIST-LCA Ver.4)の開発を継続します。JEMAI-LCA Proに搭載されている影響評価手法LIMEは2つの環境影響領域を加え、また統合化係数の見直しをして新バージョンのLIME2となりました。この新バージョンを搭載するLCAソフトウエアのバージョンアップを実施いたします。バージョンアップに伴い一部のデータの見直し、ユーザーの意見を取り入れた機能の追加・修正などを実施する予定です。 ![]() ![]() インベントリデータとソフト開発 ○技術評価 ライフサイクル思考により、今後の環境影響低減のために必要な技術評価を行っていきます。LCAデータベースの開発とも連携して、バイオマス利活用、フロン代替、廃棄物や希少金属リサイクル、中国での生産技術などをターゲットとして研究を推進していきます。 ○持続性評価の研究 環境効率指標、カーボンフットプリントなど、国、産業、企業、消費者、それぞれの立場で持続性を検討するための基礎的指標や手法に関する研究を行います。 2007年度までに開発した、付加価値を基礎とした企業環境効率指標の普及を行います。企業の活動毎(生産している製品毎)に環境負荷は異なるので、企業の環境パフォーマンスは比較できません。この指標はそれぞれの産業平均の環境効率と企業の環境効率を比較する指標で、それぞれの平均値との優劣を求め、企業の環境パフォーマンスを評価できるものです。また、製品評価に活用できる環境効率指標も今後開発する予定です。 また、社会的に話題になっているカーボンラベルに関する研究も行います。経済産業省の研究委員会を通じて、小売業、製造業の企業とともにカーボンフットプリントの計算手法の開発と実例を通じてカーボンラベル表示の標準化と手法の開発を行っていきます。
○インパクト評価に関する研究 農業生産における土地利用改変の影響や、人口増加に伴う水資源需給の逼迫問題などこれまでのインパクト評価手法では対象とされていない新たな影響領域に関する手法開発ニーズが高まっています。特に水資源の不足に伴う影響評価手法に重点を置き、世界レベルでの生活用水・農業用水の不足に伴う感染症や栄養失調に起因する健康被害の評価手法開発に取り組んで行きます。 ![]() 水資源消費のインパクト評価手法開発 ○ライフサイクル思考に基づいた地域の施策や活動の設計・評価 京都議定書や洞爺湖サミット開催を契機に、低炭素社会や持続可能な社会のための方策は、国レベルから地方自治体で具体的な施策立案が行われるようになってきました。我々は、廃棄物処理、バイオマス資源利活用、都市ヒートアイランド緩和といった地域施策の設計・評価にライフサイクル思考を導入することによって、直接的な影響のみならず間接的な影響も含めて、社会全体への環境影響を削減することを目指しています。それらの知見を融合し、また、他の研究テーマと連携しながら、持続可能な社会・都市像の構築を目指して研究を進めます。 ![]() ライフサイクル思考による地域や都市における廃棄物、バイオマス利活用 ○LCAに関する技術相談について 安全科学研究部門では、副部門長が統括するサービス部門を設置し、LCAをはじめとした研究成果の普及や技術相談に力を入れていきます。今後も国内外のLCA研究の一つの拠点としてLCA研究のネットワーク・ハブ機能を維持していきます。 |





















