持続可能で、安心・安全な社会実現に向けた評価研究の推進

独立行政法人産業技術総合研究所 安全科学研究部門

安全科学研究部門部門長 四元弘毅

自己紹介

 四元弘毅 hiroki_yotsumoto出身は資源工学で、選鉱学という、鉱石を細かく粉砕し、微粒子となったものの中から、それぞれの性質の差を利用して、金属鉱物など有用なものを取り出す技術が専門です。産総研の前身である工業技術院公害資源研究所に就職してからは、未利用資源の利用技術や廃棄物リサイクルの研究を行ってきました。もう20年前になりますが、米国バージニア工科大学の客員研究員として、1年半ほど微粒子の凝集・分散の研究を行ったこともあります。
産総研になってから、環境調和技術研究部門の粒子分離グループ長をしておりましたが、企画本部総括主幹、水素材料先端科学研究センター副研究センター長、イノベーション推進企画部長を経て、このたび安全科学研究部門にまいりました。
新たな安全科学の確立をめざして、融合研究が促進されるよう環境作りをすることが私の役目なのかなと思っております。どうぞ、よろしくお願いいたします。

 

 

 

 

 副部門長 本田 一匡

自己紹介

本田 一匡 kadumasa-honda

 2011年4月から副部門長を拝命しました。9月までは爆発安全研究コアの代表を兼務していましたが、10月1日付けの組織改編で同コアは廃止されました。部門内のグループ編成には基本的な変更はなく、フィジカルハザードや産業保安に関する研究はこれまでどおり実施しています。引き続きよろしくお願いします。私自身は部門のナノ安全研究を統括することになりました。
 
 もともとは計測解析手法の開発などをミッションとする計測フロンティア研究部門の出身です。同時に、この部門発足時から兼任で高エネルギー物質の構造解析を担当してきました。5年ほど前、ナノ複合材料の開発プロジェクトに関わることになり、ナノ材料と出会いました。最初に扱った時、試薬瓶の蓋のすき間から細かい粉が漏れ出てくるような気がしました。もちろん、きちんと考えれば錯誤とすぐにわかるのですが、ナノ材料はちょっと違うなという感触を持ってしまいました。その後、環境安全管理部に異動した際に、ナノ材料の取扱いに関するガイドラインが作成されることになりました。関心がありましたから担当を志願しました。作成の過程でこの部門の方々にいろいろと教えて戴いたのが今日に繋がっています。つまり、誤った思い込みが元になって新しい道へ踏み出してしまったわけです。研究っていろいろあるだねえ、という逸話を作るべく、悪戦苦闘の毎日です。
 

  

 

主幹研究員 匂坂 正幸

自己紹介

 匂坂正幸 Masayuki_Sagisaka出身は鉱山系学部で、「ヤマ師」を目指していましたが、ひょんなことから産総研の前身の工業技術院に就職し、現在に至っています。

学生時代は鉱山廃水処理、卒業後は、鉱山保安、工業保安研究に従事しました。その中で、鉱山保安計測の分野で博士の学位を取得しました。石炭鉱山ではメタンが保安のカギとなり、その動態を追っているうち、そのメタンの地球温暖化への影響、評価へと研究対象が移ってきました。
現在は、持続可能な社会の中での資源、エネルギーのあり方を探るための、環境、社会、経済的な評価を研究しています。バイオマス資源の有効な利用、資源の循環利用のありかた、低炭素社会の中での石炭をはじめ、各エネルギーのあり方などを探っています。

また、アジア各国との連携を強め、域内でのエネルギー、資源問題の共同研究の積み上げを行っています。今後、アジア発の独自な持続性評価研究へ取り組みなど、有機的なネットワークへと存在を高め、アジア地域の持続可能な発展に寄与したいと思っています。

 

 

招聘研究員 吉田 喜久雄

自己紹介

吉田喜久雄 kikuo-yoshida早いもので,産総研の前身の旧資源環境技術総合研究所に就職してから10年が経過しました。化学物質の環境動態や体内動態を推定するマルチメディアモデリングの研究を30年以上行っていますが,つくばに来てからは,主にモデリングをベースにしたヒト健康リスク評価の予測に軸足を置いています。ここ3年は,NEDOの「化学物質の最適管理をめざすリスクトレードオフ解析手法の開発」プロジェクトのプロジェクトリーダーとしての仕事が多くなっていますが,媒体間移行モデルや暴露モデルの開発も行っています。動態モデル開発を始めた頃は,「そういう研究は役に立たない」とか,「占いの先生」(当初は,運命予測モデルと呼ばれていた関係で)とか言われましたが,時代が後から追いついてきまし た。ひょんなことから始めたマルチメディアモデリングの研究ですが,これのお陰で,日本リスク研究学会賞等をいただいたり,リスク評価・管理の第一線で働かせてもらっているわけで,こうして振り返って見ると,自分の運命予測なんて,とてもとても。今後も,成果を社会に還元できることを目標に,地道に新たな課題に取り組んでいきたいと思います。