松村 知治 (研究員)
自己紹介

次のような研究・業務を担当しています。
1)我が国の現行基準に当てはまらない火薬庫の安全性評価
2)核燃料再処理工程に用いる化学物質の爆発安全性評価
3)火薬類取締法の改訂、技術基準の作成に資する評価データ取得
4)請負研究発注元との各種連絡・調整
5)産総研が実施する野外爆発実験での点火係
ここで、1)について、もう少し具体的に書いてみます。
■目標
隣接して設置された複数の火薬庫のうちの1棟が万が一爆発した場合に、
隣りの火薬庫が爆発(殉爆)しない条件(隣棟間隔または隔離距離)
を求めます。
■評価手法
a)板状に成型した岩石やモルタル(ギャップ材と呼びます)を介して2箇所
に設置した爆薬の1方を爆発させた時に、他方が殉爆するか否か
を確認する実験を行います(画像参照)。
b)ある薬量において、ギャップ材の厚さ(長さ)を変えて実験を行い、
殉爆しない最小厚さ(限界ギャップ長)を求めます。
c)同様の実験を室内実験(薬量数10g~1kg程度)から室外実験
(薬量数十kg程度)まで幾つかの薬量水準で実施し、実規模
(薬量数十トン程度)での結果を外挿推定する精度を高めていきます。
d)数値解析によっても実験の再現が可能となるように、数値解析手法の
検討・開発も併せて行います。
最後に、自分の信条等について・・・
・「安全なくして・・・」安全は何をおいても最優先だと考えます。
・最近、気になるキーワード:筆記体の書けない人急増
若林 邦彦 (研究員)
自己紹介
一貫して衝撃超高圧に関わる研究を行っています。学生の頃は、衝撃銃と呼ばれる大きな鉄砲のような装置や慣性核融合研究用の巨大レーザー装置などを用いて一千万気圧以上の極限環境下における状態方程式や相転移現象等に関する研究を行ってきました。産総研入所後は火薬類の爆発によって発生する爆風や飛散物などの安全性評価に関する研究にも携わるようになり、100 kg以上の爆薬を使用した野外爆発実験も経験してきました。 爆薬等の火薬類は土木工事における発破などの産業用爆薬やロケット燃料などとして広く利用されていますが、「なぜ衝撃のみによって爆薬が起爆するのか?」といった基本的な問題が未だ明らかとなっていないことを御存知でしょうか?爆薬の安全な取扱いや起爆感度を制御する手法の開発を目指して、数年前から爆薬の衝撃起爆機構を分子論的な立場から明らかにする研究を行っています。非常にチャレンジングな研究ではありますが、爆薬の衝撃起爆機構を明らかにすることによって起爆感度を制御することが可能となれば学術的な意義が高いばかりでなく、火薬類の特長を利用した新規材料合成や成形加工、有害物質の無害化処理などへの応用が広がり、大きな経済的インパクトと安全・安心な社会の構築に大きく貢献できるものと期待しています。
高柿 大輔 (テクニカルスタッフ)
自己紹介
2003年から爆発衝撃研究グループで業務に携わっています。 当グループでは主に火薬を使った実験を行っています。 研究プロジェクトによっては大きな爆発をさせる実験をする必要があって、その場合は山奥などのひと気の少ない広い敷地を借りての野外実験を行っています。 野外実験を行うのには、計画の提出からプレハブ等の設備や試験体等の設計・製作・準備など、たくさんの人手が必要で、その中のいくつかの作業や調整を担当しています。まだまだ学ぶところが多いですが、恵まれた環境の中で楽しく仕事をさせていただいています。
具体的な仕事内容
実験計画書、実験報告書の作成(作図や編集作業)
実験データ整理、解析(Excel、Originによるグラフ作成)
野外実験従事(測量、実験記録、物品準備)
数値解析計算(AUTODYN)
PC、周辺機器のメンテナンス
文献調査
出雲 充生 (テクニカルスタッフ)
自己紹介
もとより化学が好きで、原子分子の反応過程への興味から安全科学の分野に入りました。爆発は非常に速い反応過程で、化学物質のなかには熱も光もない所から化学反応を起こすものもあります。学生時代には固体伝爆薬の数mmサイズの結晶群を対象に感度試験評価を行い、起爆現象のモデル化を試みました。
ここ産総研では、火薬庫サイズの大規模な爆発の際、建物の破片がどのように発生し飛び散るのかを予測する仕事をします。法規制もあり、現実と同じスケールで実験を行うわけにはいきません。そこで小さなモデル実験から見積もるわけですが、推定できる部分とそうでない部分とを慎重に分けて考える必要があります。
有事に備え、安全をどう確保するか。重要な仕事だと認識しています。人は安全に関して慎重になりすぎる嫌いもありますが、私は科学者として、客観的であろうとする姿勢を貫きたく思います。また、個々の事例の評価にとどまらず、安全に関わる一般的な知見が得られるよう努めます。















