玄地 裕 (グループ長)
自己紹介
製品やサービスの原料調達段階から製造、使用、廃棄に至るライフサイクル全体に起因する環境負荷や影響の全体を考えるライフサイクル思考に基づいた研究を行っています。基盤となるのはライフサイクルアセスメント(LCA)ですが、より広範にLCAをとらえ、製品やサービスなどに起因する連鎖を考えることで、環境への影響だけでなく、社会面や経済面への影響も考慮しながら、現実的な持続可能な社会を目指した研究を行っています。
平成21年度からは本格的にカーボンフットプリント(CFP)試行事業が立ち上がりました。社会とLCA研究グループ全体で、このCFP試行事業を研究面からサポートする仕事をしています。また、未来技術、エネルギー、都市、廃棄物、農業、などの持続可能な社会を考える上で必要になるであろうさまざまなテーマに取り組んでいます。
野村 昇 (研究員)
自己紹介
環境負荷が小さな社会を需要側から考えることに取り組んでいます。そのために現状把握のために家庭でのエネルギー財を中心とした消費行動の分析を行い、また環境負荷を低減するために一般のひとがどの程度負担を行う意志があるかについての調査を行っています。環境負荷を減らすために技術開発等の供給側からの努力ももちろん重要ですが、需要側からのアプローチも必要と考えられます。現在は、大気環境の改善やバイオマス等の低環境負荷製品に対して一般の人がどの程度の経済的な価値を想定しているか推定するための分析を進めています。また、調査データの分析を進めるときに必要となった統計計算の方法についても検討を進めました。
今は、このような研究に従事しておりますが、学生時代は時系列解析を勉強して、産業技術総合研究所の母体となる研究所の一つとなった工業技術院機械技術研究所に奉職してから機械系CAD、研削加工面の表面粗さ評価について研究を行ってきました。エネルギー環境問題に取り組んだときは、産業連関表による分析、発電システムの評価を行い、需要側を分析することの重要性を認識して研究の重点が少しずつ移動して現在に至っています。
工藤 祐揮 (研究員)
自己紹介
エネルギーシステム分析手法・ライフサイクルアセスメントを用いて、エネルギーシステムの中に占める様々な技術の役割とその導入可能性について分析をしています。もともとクルマ好きが高じて始めた研究者の道、特に自動車をはじめとした運輸部門の省エネ策・温暖化対策に関係する研究に数多く従事しています。最近ではハイブリッド車や電気自動車などのいわゆる「電動車両」の環境性能評価や、バイオ燃料をはじめとした各種自動車用燃料製造に伴う環境負荷の分析などにどっぷり使っています。またどんなに環境負荷の小さい技術でも、消費者に受け入れられないと社会への普及は進みません。消費者のニーズや技術に対する受容性分析なども含め、シーズ(技術)・ニーズ(需要)・受容性の すべての面から、持続的発展可能な社会・低炭素社会の実現を目指した研究を行っています。
定道 有頂 (博士研究員)
自己紹介
大学時代は工業製品のLCA(インベントリ分析・影響評価)を行っていました。その後のタイの大学に勤務していた頃に、熱帯・亜熱帯地域での植物の成長の速さやその活用技術の単純さにショックを受け、多少の不便を我慢すれば本当に「持続可能」な生活ができるのではないか、と考えるようになりました。タイでの作物栽培によるバイオ燃料生産のLC-GHG評価や、土地利用の変化・肥料の利用に伴う新たな環境問題や農地の入手可能性を考慮しながらその可能性を検討してきました。 現在は環境面だけでなく、経済(現実的なコストどうか)や社会面(社会的に何の役にたつのか)を含め、一体バイオマスをどのように利活用すれば、本当に持続可能になるのか、持続可能性をどのように評価したらよいの か、といったことを考えています。
楊 翠芬 (テクニカルスタッフ)
自己紹介
1997年中国科学院瀋陽応用生態研究所博士課程修了、同所就職。2001-2003年、(独)国立環境研究所社会システム研究領域情報解析研究室(日本科学技術庁STAフェロー)。2003年-現在、産総研ライフサイクルアセスメント(LCA)研究センター(博士研究員)・安全科学研究部門素材エネルギー研究グループ(テクニカルスタッフ)。
大学院では地理学、生態学を専攻し、2003年までに地理情報システム(GIS)、リモートセンシング技術による生態系変化、土地被覆/利用変化および土地利用変化要因の解析を行ってきました。2003年4月に産総研に入所し、LCAの研究をはじめました。2003-2008年第Ⅱ期LCA国家プロジェクト-製品等ライフサイクル二酸化炭素排出評価実証等技術開発/地域産業に係るLCA事業に参加し、LCA的視点で生ごみ再資源化技術を考慮した千葉県一般廃棄物適正処理(広域化)の提案および評価をおこなっていました。また、千葉県における最適なバイオマス利活用システムを提案しました。2008年-現在、産総研産業変革イニシアティブ実施課題/バイオマスエネルギーシステムのLCAを担当し、第二次世代バイオ燃料の生産・利用に関するLCI、LCIA、経済性 価をおこなっています。















