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LIME2ワークショップ 報告
「不確実性分析 -意思決定支援の環境影響評価システムのあり方-」
主催:独立行政法人産業技術総合研究所 ライフサイクルアセスメント研究センター
期日:2007年08月03日(金)
場所:東京秋葉原コンベンションホール
参加者数:125人(登録者数:135人)
【プログラム】
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開会挨拶 |
09:00-09:05 |
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稲葉敦 東京大学/産業技術総合研究所ライフサイクルアセスメント研究センター |
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環境評価における不確実性分析の手法とその意義 |
09:05-10:05 |
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椿広計 筑波大学大学院 |
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LIME2における不確実性分析 |
10:20-11:10 |
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伊坪徳宏 武蔵工業大学/産業技術総合研究所ライフサイクルアセスメント研究センター |
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LIME2を利用したLCAの不確実性分析 |
11:10-12:00 |
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本下晶晴 産業技術総合研究所ライフサイクルアセスメント研究センター |
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閉会挨拶 |
12:00-12:05 |
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稲葉敦 東京大学/産業技術総合研究所ライフサイクルアセスメント研究センター |
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【概 要】
- 第2期LCA国家プロジェクトの成果の一つであるLIME2に関するワークショップを開催致しました。全3回の開催を予定しており,第2回は不確実性分析に関連して統計学と環境影響評価との関連についてご講演を頂くと共に,LIME2における不確実性分析とLIME2を利用したLCAの不確実性分析について報告を行いました。
まず,筑波大学大学院の椿先生より,環境影響評価と統計学との関連として不確実性分析手法とその意義についてご講演を頂きました。数値の不確実性をどのように捉え,評価・表示するかを標準化したGUM(Guide
to the Expression of Uncertainty in Measurement)の考え方を中心として,その基本原理,およびLCAや環境影響評価との関わりが深い応用的な分析方法としてモンテカルロシミュレーションなどを利用した評価についてご紹介頂きました。環境影響評価における様々な数値の不確かさをどのように解析するかについて統計学の観点から明快に解説して頂きました。
- 次に,本プロジェクトにおいて開発されたLIME2における不確実性分析について,当研究センターの伊坪より報告致しました。LIME2ではLCA評価結果の信頼性を計量することで意思決定に利用できるツールにするための開発を行いました。ここでは、本ワークショップの主題である不確実性分析のためのインパクト評価係数の不確実性について説明致しました。既存のLCIA手法における不確実性への対応について紹介すると共に,LIMEにおける被害係数の不確実性分析結果について説明致しました。LIME2では潜在的に環境影響が大きい7種類の影響領域を優先して,統計情報を含めた形で被害係数および統合化係数リストを提示しています。
- 最後に当研究センターの本下より,LIME2を利用したLCAにおける不確実性分析の実践事例について説明致しました。LCAにおける不確実性分析と関連した研究動向を紹介し,LIME2の成果物であるインパクト評価係数の不確実性情報を利用した不確実性分析の実施事例(対象:自動車)について説明致しました。不確実性分析により代表値に基づいたLCAだけでは判断することのできない不確実性を定量的に評価することが可能であり,さらに感度分析を通じた不確実性の大きなパラメータの見直しによりLCA結果の信頼性を効率的に向上させることができる事例を示しました。
- 参加者は約130名にのぼり,会場は満席になるなど非常に盛況なワークショップとすることができ,御参加頂いた方々のLCAの不確実性に対する関心が極めて高いことを改めて確認致しました。
写真: 会場の様子
<質疑詳細>
- 環境評価における不確実性分析の手法とその意義
- 主観的判断とモンテカルロシミュレーションとの関連はどうなっているのか?
→ 主観判断の場合には分布形状に関する情報がないため,一様分布または正規分布に設定することが多くケースによって異なる。シミュレーション結果においては主観的判断による不確実性か客観情報に関連する不確実性かについては分けて考える必要がある。
- Quality of Dataに関連して,LCAの分野でAssuranceという観点からの議論がある。Data accuracyとData assuranceとの違いは?
→ Accuracy of dataはTC69のSC6にて検討されている。Accuracyとは誤差論の分野では真値と測定値の差である「バイアス」にあたるものと,ばらつきとしての「Precision」を総合した真の現象と測定された現象の差に相当するものである。一方,Assuranceはある種の数値を信用させることができるかどうかという概念である。
- LIME2における不確実性分析
- すべての物質について不確実性情報を提示する予定があるのか。
→ 一覧表で提示する予定である。
- 不確実性が非常に大きいと感じる。不確実性が小さいパラメータの影響が見えなくなっていると感じられ,統合化することの意義が感じられない。
→ 計算をやってみないと分からないことであり,重要かどうかを見極めるためのツールとして使えるということに意義があると感じる。
- 不確実性には統合化の影響が大きいのか,被害評価の影響が大きいのか。
→ ケースによって異なり,必ずしもどちらの影響が大きいかを断定することはできない。
- 地域別の評価について,どのように情報を開示する予定か。
→ 県レベルでの係数を提示する予定である。
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