(C)大気環境学会
開催趣旨
有害大気汚染物質対策は、平成8年の大気汚染防止法の改正により制度化され、モニタリングや削減対策が行われてきています。また、有害大気汚染物質については平成20年11月の化管法施行令改正とPRTR制度との整合性なども考慮され見直しがされていました。
今般、中央環境審議会答申「今後の有害大気汚染物質対策のあり方について(第九次答申)」(平成22年10月15日)により、「有害大気汚染物質に該当する可能性がある物質」が従来の234物質から248物質へと変更されました。とくに従来の優先取組物質に新しくトルエン、塩化メチル、クロム及び三価クロム化合物が加わり、優先取組物質は23物質となっています。また、ヒ素については指針値(6ng-As/m3以下)が定められました。
有害大気汚染物質は、人の生活で利用されている様々な化学物質の一部であり、大気を経由して人への健康影響の可能性がある物質です。その主な内訳は、金属類やその化合物(ヒ素や六価クロム化合物など)、無機化合物や有機金属類(無機シアン化合物、有機スズ化合物など)、VOCs(揮発性有機化合物)、ダイオキシン類(ダイオキシン類特別措置法に基づき対応)などとなっています。またVOCsは、OxやPM2.5の原因物質でもあり、その対策の重要度は高いと言えます。
大気環境学会の会員には環境省の審議会等に関与している専門家が多数おり、その動向を注視し、広く社会に伝える使命があります。
つきましては下記によりシンポジウムを開催いたしますので、皆様のご参加をお待ちしております。
記
日時:平成23年7月11日(月)13:45〜16:40(13:30受付)
会場:文京シビックホール 小ホール(〒112-0003 東京都文京区春日1−16−21)
主催: (社)大気環境学会
演題及び演者(予定・敬称略)
開会(13:45)
司会 渡邉剛久(千葉県環境研究センター)
開会挨拶 大気環境学会会長 坂本和彦(埼玉大学大学院) 13:45〜13:50
座長 欅田尚樹(保健医療科学院)
(1) 優先取組物質の見直しの考え方
内山巌雄 (京都大学) 13:50〜14:20
(2) リスクの程度に応じた対策のあり方
苔口聖史 (環境省 水・大気環境局 大気環境課) 14:20〜14:50
休憩 14:50〜15:00
座長 高橋通正(神奈川県環境科学センター)
(3) 事業者による取組
安藤研司 (日本化学工業協会) 15:00〜15:30
(4) 大気環境モニタリングの現状
鎌滝裕輝 (東京都環境局) 15:30〜16:00
座長 大気環境学会会長 坂本和彦
(5) 総合討論 16:05〜16:35
閉会挨拶 事業委員会会長 横田久司(東京都環境科学研究所) 16:35
閉会(16:35)
お申し込み方法
お名前、ご所属、連絡先などを明記の上、下記事務局までe-mailまたはFAXでお申し込み下さい。
※参加費:無料 資料代:2000円
(社)大気環境学会事務局 E-mail:jsae@msf.biglobe.ne.jp FAX:03-3341-8224
文京シビックホールへのアクセス
●東京メトロ(丸ノ内線・南北線)後楽園駅 4bまたは5番出口 徒歩3分
●都営地下鉄(三田線・大江戸線) 春日駅(文京シビックセンター前)連絡通路 徒歩3分
文京シビックホール:http://www.b-academy.jp/b-civichall/index.html TEL:03-5803-1100