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計画停電と空調節電対策(速報)(2): シミュレーションモデル

グループ 社会とLCA研究グループ
メンバー 井原 智彦

気温と最大電力需要の関係

最大電力需要はその日の最高気温と関係があり、東京電力管内では、夏には最高気温が1℃上昇すると150万~200万kWだけ最大電力需要が増加します3)(この関係を「(電力需要の)気温感応度」といいます4,5,6))。この増加の主因はエアコンの電力であり、空調需要を引き下げる対策を導入すれば、電力需要を抑えられるはずです。

sensitivityOfElectricity_0図1 東京電力の気温感応度の推移3)

都市気象-ビルエネルギー連成シミュレーション

シミュレーションは、上空気温の計算には米国大気研究センター(NCAR)が開発した広域気象モデルWRF7)を用い、地上数百mまでは産業技術総合研究所が中心となって開発してきた都市気象-ビルエネルギー連成モデルAIST-CM-BEM8)を使用しました。

AIST-CM-BEMは、気象や街区構造によって変化する気温、湿度と空調需要を計算でき、また空調排熱に伴う気温上昇と気温上昇、湿度変化に伴う空調電力需要増のフィードバックを考慮できます。このため、猛暑日には3割ともいわれる空調需要を見積もれます。また、各種の空調節電対策の効果の街区構造による変化も評価できます。

AIST-CM-BEM_0
図2 AIST-CM-BEMの構造8)

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