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計画停電と空調節電対策(速報)(4): 計画停電

グループ 社会とLCA研究グループ
メンバー 井原 智彦

計画停電の影響

計画停電をおこなった場合は、計画停電中の建物では室温が上昇します(特に戸建住宅では35℃超に)。そのため、計画停電解除直後には、室温を設定温度まで下げるためにエアコンの消費電力が跳ね上がる結果になりました。昼間には1/5(20%)の節電効果は得られず、10%弱の節電にとどまりました。計画停電を招かないよう、だれもが節電対策を実施することが大切だといえます。

なお、これは停電解除後に、すべての建物がいっせいにエアコンを付けた場合を想定しています。万が一計画停電が導入された場合は、停電解除後暫くして、他の建物とは重ならないタイミングでエアコンを入れれば、停電解除後の電力需要の急増を防げます。

電力需要

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図9 計画停電導入時の需要カーブ(最大電力需要日)

産業部門を含む電力需要(参考)

産業部門も1/5ずつ輪番停電するとして電力需要を推計すると下記のグラフとなり、なお15%節電には2%至らない可能性があります(ただし、実際には産業部門は3時間のみの操業停止は難しいため、長時間あるいは終日の操業停止となる可能性があり、その場合は達成可能です)。

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図10 計画停電導入時の産業を含む需要カーブ(最大電力需要日)

室温

停電中の室温の例として、13:00から16:00まで停電となるグループの建物の、空調室(13:00までは空調されていた部屋)の室温を示します。特に戸建住宅で室温が著しく上昇し、最大38℃にまで達していることが分かります。なお、計画停電シナリオでは、停電中に室温が気温を上回った際には通風換気を実施する、という設定にしています。

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図11 計画停電時の13:00-16:00停電グループの空調室の室温分布
(最大電力需要日 16:00)

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