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IDEAラボ(Research Laboratory for IDEA)

グループ長 田原 聖隆

メンバー

松本 光崇
松本 光崇

 

ラボ長:田原 聖隆
ラボ員(全員兼務)
常勤職員:11名
玄地 裕、塚原 建一郎、森本 慎一郎、畑山 博樹、本田 智則、CHUN YOON-YOUNG、
羽鳥 浩章、柳下 立夫、増井 慶次郎、松本 光崇
客員研究員:2名
小林 謙介、醍醐 市朗
契約・派遣職員:17名

 

 

IDEAラボの概要

2017年4月に安全科学研究部門にIDEAラボを設立しました。ラボは呼称であり、研究プロジェクトメンバーを中心に組織横断的に研究を実施しています。IDEAラボのミッションは、IDEA (Inventory Database for Environmental Analysis)の開発および、国内外の連携と技術評価の実施と方法論の確立です。2020年現在、安全科学研究部門以外も含む研究員13名、契約・派遣職員17名が研究開発に携わっています。
LCAは、製品・サービスの原材料採取から最終処分まで一生涯を通じて使用される物質やエネルギー(インベントリデータ)を調査、集計し、環境に与える影響の大きさを定量的に評価する手法です。LCAを行う際、対象となる製品やサービスのインベントリ分析をサポートするのがインベントリデータベースです。IDEAラボで開発しているインベントリデータベースは、日本国内のほぼ全ての事業における経済活動を網羅的にカバーした4,200以上の製品やサービスのプロセスからなります。

パンフレットダウンロード

IDEAラボを簡単に紹介したパンフレットをこちらで配布しています。
IDEAラボの概要パンフレット(形式:PDFファイル792KB)

連絡先住所


〒305-8569 茨城県つくば市小野川16-1 つくば西
TEL/FAX:029-861-8596

 

IDEAラボの趣旨

欧州委員会をはじめとする世界各国では、ライフサイクル思考(製品やサービスにかかわる採掘、デザイン、製造、使用、リサイクル又は廃棄、及びそれらの影響全般を考慮する思考)に基づいた産業技術の環境政策が進められています。これらの政策を実施する基盤として、全ての製品の環境負荷・原単位などの総合的なデータベースであるライフサイクルインベントリデータベースの役割が非常に大きくなっています。そうした背景の中、UNEP(国連環境計画)を中心に世界の14ヶ国が参加してライフサイクルインベントリデータベースの国際的なネットワーク化と相互利用を目的とした“グローバルLCAデータアクセスネットワーク(GLAD)”が設立され国際連携が活発化されています。産総研が開発を行っているライフサイクルインベントリデータベースであるIDEA (Inventory Database for Environmental Analysis)は、日本の代表としてGLADに参加することとなりました。また、これらの活動と同時に、韓国、タイをはじめとしたアジア地域では、IDEAのデータ作成方法を自国で展開する国際連携も始まっています。IDEAラボは上記の目標を達成するために更なる国際連携を目指します。
加えて、研究現場において、研究開発中の技術の環境適合性をLCAによって評価しておくニーズが高まっており、企業や産総研内の新材料や新技術開発現場から、特にインベントリデータ作成を伴う環境負荷分析の共同提案や共同実施の申し込みが多くなっています。LCA研究者と新技術の開発者が早い段階より協同してLCAに取り組むことで、IDEAそのものの精度向上のみならず、新技術開発へのLCAのフィードバックやLCA視点を含めた技術の橋渡しなどを目指します。

インベントリデータベース IDEAv2 の開発

IDEA の特徴とメリット

IDEAは網羅性、代表性、完全性、透明性を担保できるように開発を進められています。特に網羅性に関しては、⽇本国内のほぼ全ての事業における経済活動をカバーし、全データを「⽇本標準産業分類」「工業統計調査用商品分類」に基づいた分類コード体系で作成しています。また、データは統計をベースに作られているため、日本の平均的な製造方法やサービスのデータとなっており、代表性を確保しています。

GHGや酸性化、オゾン層破壊、水資源、土地利用等の170以上の基本フローで主要影響領域をカバーしており、データセット4,200以上の解像度でLCAを強力に支援します。

2020年現在、IDEAの現行バージョンはv.2.3となっています。v.3のリリースに向けて、研究開発に取り組んでいます。

 

IDEAv2 (インベントリデータベース) についての詳細は以下のリンク先をご参照ください。

IDEA の提供方法

IDEAv2 は、現在、上流遡及を行い原単位化したExcel版と、SimaPro、MiLCA、OpenLCA等のLCAソフトウェア上で、お互いにリンクした単位プロセス型のデータベースとしても提供しています。
IDEAライセンスを購入していただくことで、両形式のデータをご利用が可能です。ただし、各ソフトウェア形式のデータは、別途LCAソフトウェアを保有している必要があります。ライセンスの種類には、標準ライセンスの他、様々なユーザー・目的用途に対応したライセンスのご用意があります。

以下のLCAソフトウェアサイト(外部サイト)において、ライセンスの種類・価格等の詳細が記載されていますのでご確認ください。また、LCAソフトウェアサイトでは、IDEAライセンスご購入のお見積り・お申込みを承っています。

ISMAプロジェクト

新材料の材料代替効果定量技術の開発

新構造材料技術研究組合(Innovative Structural Materials Association:ISMA)のプロジェクトに参加しています。ISMAでは、自動車を中心とした輸送機器の抜本的な軽量化(半減)に向けて、主要な構造材料の高性能化とマルチマテリアル化技術開発を一体的に推進する事業「革新的構造材料等研究開発」を実施しています。このテーマに関連した「新材料の材料代替効果定量技術の開発」等の課題をIDEAラボで研究しています。
材料のライフサイクルは製品のライフサイクルとは異なるため、既存の製品を対象としたLCA(Life Cycle Assessment)手法では総合的な材料代替効果を求めるための評価ができません。本課題では、材料代替効果を定量的に求めるために、材料の物質フローやリサイクル性なども加味した、材料のライフサイクル全体を評価できる評価手法の構築を行うことを目的としています。

関連リンク

部門別戦略課題

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