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物質循環・排出解析グループ

物質循環・排出解析グループでは、主に化学物質のリスクについて、新規物質や代替物質の物質フロー推定手法や環境中への排出量推定手法の開発、発生源の同定手法の開発を中心課題として、研究を進めています。そして、新規物質のリスク評価や代替物質のリスクトレードオフ評価を通じて、物質代替・新規開発の意思決定や排出抑制対策などの行政、企業のリスク管理に還元することを目標としています。

物質循環・排出解析グループは2008年度に発足し,8名の研究スタッフで構成されている.当グループは,新規物質や代替物質の物質フロー推定手法や環境中への排出量推定手法の開発,発生源の同定手法の開発を中心課題として,研究を進めている.

研究内容

ヒト健康や生態へのリスクが懸念される既存化学物質を代替する場合,あるいは製品の効用を高めるために新規物質を適用する場合に,新規・代替物質のリスクを評価して,その安全性を確認する必要がある。しかし,新規物質や代替物質には暴露情報や有害性情報が少ないために,リスク評価が困難な現状がある.そこで,物質循環を含めたライフサイクルを考慮して,現地調査,排出解析や模擬試験を実施し,物質フロー推定手法,環境中への排出量推定手法および発生源同定手法の開発に取り組んでいく.

研究成果として,物質フローモデル,排出シナリオ文書や発生源同定ツールを作成して,企業や行政が利用できるようなツール・モデルを開発して提供することを目標とする.そして,新規物質のリスク評価や代替物質のリスクトレードオフ評価を通じて,物質代替・新規開発の意思決定や排出抑制対策などの行政,企業のリスク管理に還元する.

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グループメンバーが関係する研究プロジェクト

◇NEDOプロジェクト:

「化学物質の最適管理をめざすリスクトレードオフ解析手法の開発」
研究開発項目名「排出シナリオ文書(ESD)ベースの環境排出量推計手法の確立」

洗浄剤とプラスチック添加剤の2つの用途群を対象とし,これらの用途群に属するPRTR対象物質等を対象にした調査結果を用いて排出量推定式を導出し,これらを統合してESDを策定する.洗浄剤については,塩素系,炭化水素系,ハロゲン系,水系,準水系の5分類を,プラスチック添加剤については,可塑剤や酸化防止剤等の5分類をそれぞれ対象にする.

◇NEDOプロジェクト:「ナノ粒子特性評価手法の研究開発」

研究開発項目名「工業ナノ粒子の暴露評価手法の開発」
研究開発項目名「工業ナノ粒子のリスク評価及び適正管理の考え方の構築」

工業ナノ材料の排出及び暴露について,現場調査や模擬試験を行い,排出特性を予測的に評価する方法を検討するとともに,排出/暴露シナリオ文書の作成を行う.また,フラーレンについての有害性試験(in vivo, in vitro)を調整し,結果を整理するとともに,さまざまな仮定における将来のフラーレン暴露量予測結果から,リスクの判定を行う.

◇NEDOプロジェクト:

「『ノンフロン型省エネ冷凍空調システム開発』の実用的な運転モード及び評価手法ならびに安全基準の構築」
研究開発項目名「新規冷媒リスク評価」

冷凍・空調機の上市・普及シナリオを作成し、シナリオに応じた冷媒の全ライフサイクル段階からの環境排出量を推計するマテリアルフロー・モデルのプロトタイプを開発する. また,大気拡散モデルを用いて,ノンフロン冷媒や次世代冷媒の全国域大気中濃度分布と高濃度域大気中濃度分布を推定し,暴露を評価する.

◇部門重点プロジェクト:

「鉛に関するサブスタンス・フロー・シミュレーターの構築」
研究開発項目名「アジアにおける鉛のサブスタンスフロー・排出量推定モデルの開発」

主要な鉛含有製品について,アジア内の国間交易関係にもとづいて鉛のサブスタンスフローを解析するとともに,一般均衡モデルを用いて,日本およびアジアにおける鉛の使用量と廃棄量を推定する.そして,日本内外における作業環境,廃棄物処理状況にもとづいた排出シナリオを作成し,空間分布を勘案した環境中への人為的な排出量を推定する.

部門別戦略課題

評価書

年報