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部門長挨拶 2013年

安全科学研究部門長 四元弘毅

uid000031_20110418090726a67a7fbf安全科学研究部門は、2008年4月1日の設立以来、ハザードやリスクの面からの「安全」と社会やシステムの「持続可能性」を同時に実現する「安全科学」を追求するとともに、科学的な「評価」により、イノベーションに貢献することを目標として研究に取り組んで来ました。現在、次の4つの研究を重点的に進めています。

新しい技術やシステムには、イノベーションへの大きな期待が寄せられる反面、その導入による悪影響も懸念されます。また、新しいがゆえに、そのリスクを評価するのに十分なデータが揃っていないという問題があります。このような問題に対処するため、工業用ナノ材料を例に、「新規技術体系のリスク評価・管理手法の研究」を実施しています。

産業保安技術を向上させ、公共の安全を確保することは重要な課題です。いかにして事故を防止するか、また、万一の事故が起きた場合に被害をどのように最小化するかを検討することが必要です。このため、「フィジカルハザード評価と産業保安の研究」を実施し、化学工場などの安全性の向上や化学物質の取り扱いの適正化に取り組んでいます。

あるリスクを減らすと、別のリスクが増えるということがしばしばあります。このような状況を「リスクトレードオフ」と言いますが、適切なリスク管理のためには、リスクトレードオフの関係を明らかにし、全体のリスクを最小化させることが必要です。「リスクトレードオフ評価・管理手法の研究」では、化学物質や、製品、エネルギーのリスク評価に加え、地震などの災害のリスク評価の研究を実施しています。

また、新しい技術や製品が大規模に普及した場合に、社会全体にどのような影響が及ぶのかを明らかにして、その状況が持続可能なのかどうか、社会的に受容できるのかどうかを評価することが重要です。そのため、「新規社会システムのライフサイクル評価手法の研究」を実施しています。

安全科学研究部門では、これらの研究を通じて、技術やシステムの評価手法を確立し、安全・安心な社会の実現に貢献して行きたいと思います。

安全科学研究部門長