梶原 秀夫 Hideo Kajihara

自己紹介

専攻は化学工学です。2005年から産総研の化学物質リスク管理研究センターで,トリクロロエチレンの詳細リスク評価を担当しました。工場周辺用の大気モデルであるMETI-LISと大気モニタリングデータを使った発生源位置と排出量を逆解析で推定する手法の開発を行いました。
2008年からは安全科学研究部門に所属し,工業用洗浄剤や溶剤、エアコン冷媒などの物質が他の物質に代替される場面で、その代替が最適な解なのかに注目したリスクトレードオフ研究に取り組みました。工業用洗浄剤ではヒト健康への安全性が高い物質に切り替えることで、かえって大気中分解物や水生生物への影響が問題にならないか、エアコン冷媒では温暖化影響の少ない(大気中で分解しやすい)エアコン冷媒に切り替えることで、分解物の健康・環境影響がかえって問題となることはないか、ということについて評価しました。また、工業用洗浄剤と塗料溶剤についての排出シナリオ文書を作成しOECDに提案しました。
2012年以降は、地震・津波などの自然災害によって引き起こされる有害化学物質漏洩を対象としたリスク評価手法の開発や、身の回りにある消費者製品(家電、洗剤等)に含有する化学物質の暴露評価ツール開発、に携わっています。
化学物質のベネフィットを生かしながら、排出やリスクをコントロールするような解決案を提案したいと思っています。

研究概要

  1. 消費者製品に含有する化学物質の暴露評価技術開発
  2. 地震・津波による事業所からの化学物質漏洩に関するリスク評価
  3. リスクトレードオフ解析(低GWP冷媒,塗料溶剤,工業用洗浄剤)

研究業績

  • リスクトレードオフを考慮した次世代低GWP冷媒の選定 -R-1234yfに対するリスクトレードオフ評価-,梶原 秀夫,Synthesiology,6-4,pp.209-218,(2013)
  • The risk trade-off analysis on the countermeasures for emission reduction of the chlorinated solvent used as the industrial cleaners,梶原 秀夫,井上 和也,岸本 充生,林 彬勒,石川 百合子,日本リスク研究学会誌,23-3,pp.173-180,(2013)
  • Selection of next-generation low global-warming-potential refrigerants by using a risk trade-off framework,梶原 秀夫,Society for Risk Analysis Annual Meeting,Baltimore,(2013)
  • 地震による化学物質漏洩を対象とした急性健康影響評価システムの開発,梶原 秀夫,吉田 愛,高井 淳,吉田 喜久雄,第54回大気環境学会年会,新潟, (2013)
  • 自動車塗装におけるVOC排出削減対策に対するリスクトレードオフ評価,梶原 秀夫,高井 淳,井上 和也,東野 晴行,日本リスク研究学会第25回年次大会論文集,25-,pp.60-65,(2012)
  • Risk trade-off analysis on the substitution of coatings from organic solvent-borne to water-borne used for automotive coating,梶原 秀夫,高井 淳,井上 和也,Society for Risk Analysis 2012 Annual Meeting,San Fransisco,(2012)
  • 地震に伴う化学物質漏洩を対象とした急性健康影響評価システムの開発,吉田 喜久雄,吉田 愛,高井 淳,梶原 秀夫,日本リスク研究学会年次大会,彦根(滋賀大),(2012)
  • Source apportionment based on an atmospheric dispersion model and multiple linear regression analysis. A. Fushimi, H. Kawashima, H. Kajihara, Atmospheric Environment 39: 1323 – 1334 (2005)
  • 水田地域にけるダイオキシン類と除草剤の挙動と収支 小林淳, 梶原秀夫, 高橋敬雄, 環境化学 14(1) 109-120 (2004)
  • 新潟平野下流域におけるダイオキシン類汚染の歴史的変遷 酒井美月, 福村絹海, 梶原秀夫, 高橋敬雄, 中平浩人, 山本正治 土木学会論文集 No.769/?-32: 1-9 (2004)
  • Verification of the effect on risk due to reduction of benzene discharge. H. Kajihara, A. Fushimi, J. Nakanishi, Chemosphere 53(4): 285 – 290 (2003)
  • 大気拡散モデルを用いた濃度予測及びPRTRデータの検証 -ベンゼンを例に- 伏見暁洋,梶原秀夫,吉田喜久雄,中西準子 環境科学会誌, 15(1) 35-47 (2002)
  • Population risk assessment of ambient benzene and evaluation of benzene regulation in gasoline in Japan H. Kajihara, S. Ishizuka, A. Fushimi, A. Masuda, J. Nakanishi Environmental Engineering and Policy 2(1) 1-9 (2000)

部門別戦略課題

発表資料

イベント

年報