竹下 潤一 Junichi Takeshita

自己紹介

私のバックグランドは「数学」です。学生時代には、解析学を中心として偏微分方程式や離散不動点定理などの研究をしていました。要は「数学者」ということになります。となると、ここでなぜ研究をしているのか?何の研究をしているのか?と思われるかもしれません。

私は学生時代より数学そのものの研究をしつつ、その背景や応用を常に意識してきました。例えば、偏微分方程式の背景には物理現象がありますし、離散不動点定理は人々の合意形成などを扱うゲーム理論に応用可能です。そしていまは数学を実社会に応用することに興味を持っており、それを実践するべくここで研究をしています。

私の研究目標は、リスク科学分野を数理的に高度化することです。たとえば、世の中で使われている化学物質は数万種類以上あり、すべての物質について実験を行いリスク評価を行うことは非現実的です。そのため実験をするとしてもどの物質から実験を行うかなど、優先順位付けが重要となってきます。さらに究極的には実験に頼らずリスク評価を行うことが可能となる手法ができれば、(化学物質管理分野では)非常に効率的な世の中になります。そこで具体的には、限定的な既存情報からリスク評価に必要となる有害性情報を予測する手法の研究を行い、さらにはデータがないときにリスク評価を行うための方法論についても研究を推めています。これはほんの一例にすぎず、リスク科学分野には多くの数理的課題があります。それらの解決に少しでも貢献できるよう、数学そのものとその応用との両面で研究を推めていきたいと考えています。

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