中西 準子 Junko Nakanishi


  • 現・産総研名誉フェロー(元・研究部門長)

自己紹介

まずは、年齢のことを書きましょう。今年の6月に72歳になります。産総研の研究部門長は大体50代です。何故、こんな年寄りが部門長をやっているか、この研究分野を専門にする人がいなかったからです。こういう生き方もあるということを知って頂くのもいいかもしれません。誰も手がけないことをやってきた。それが、いつの間にか、とても必要なことになってしまった。元はと言えば、就職口がなかったので、どこでもいいと思って、誰からも嫌われ、志望者のいなかった東大工学部都市工学科(土木系、汚水処理)の助手になったことがきっかけ。水質汚染、下水道計画、環境問題と進んだ。環境問題を追いかけているうちに、環境問題は複雑で、いろんな要素がからんでいる、そういう状態で何を べきかを決めるには、どうしても影響の大きさを定量化し、比較することが必要だと思いはじめ、そんなことできるかという悪口を言われながら、環境リスク論というものを作り上げた。それが、私の専門。この研究面白くて、休もうなんて気がおきない。何が面白いか、普通に生活していて、これ、不思議だなと思うことがすべて研究テーマになってしまうから。休もうなんて思わないと書いたが、休日は休んでいる、週2日、3歳と0歳の孫の面倒を見る約束をしているから。

研究概要

  1. リスク評価手法の開発
  2. 発生源解析(汚染物の発生源推定手法の開発)
  3. 自動車排ガスの環境汚染への寄与
  4. リスク削減対策の評価(経済評価、社会の各構成員への影響)

研究業績

  • YWakae Maruyama, Kikuo Yoshida, Takayuki Tanaka, Junko Nakanishi, Determination of tissue-blood partition coefficients for a physiological model for humans, and estimation of dioxin concentration in tissues, Chemosphere, 46, 975-985, 2002
  • Yuan Yao, Takumi Takasuga, Shigeki Masunaga, Junko Nakanishi, Detailed study on the levels of polychlorinated dibenzo-p-dioxins, polychlorinated dibenzofurans and polychlorinated biphenyls in Yusho rice oil, Chemosphere, 46, 1460-1462, 2002
  • Mayuko Nakamaru, Yoh Iwasa, Junko Nakanishi, Extinction Risk to Herring Gull Populations from DDT Exposure, Environmental Toxicology and Chemistry, 21[1], 195-202, 2002
  • 伏見暁洋, 梶原秀夫, 吉田喜久雄, 中西準子, 大気拡散モデルを用いた濃度予測及びPRTRデータの検証-ベンゼンを例に-, 環境科学会誌, 15[1], 35-47, 2002
  • 益永茂樹, 姚元, 高田秀重, 桜井健郎, 中西準子, 東京湾のダイオキシン汚染:組成と汚染源推定, 地球化学, 35, 159-168, 2001

その他

土木学会、日本化学会、日本水環境学会、環境科学会(理事、評議委員、表彰委員会副委員長)、Society for Risk Analysis他

「環境リスク論」(岩波書店)、「水の環境戦略」(岩波新書)、「東海道水の旅」(岩波ジュニア新書)他

受賞

イベント

コラム