小野 恭子 Kyoko Ono

自己紹介

産総研に入って11年目になりました.ここ数年は,重金属の利用と規制がヒト健康や環境にどのような影響を与えるかということに興味を持ち,それを定量的に示すモデルの開発に取り組んでいます.金属は資源でもあり,有害性を持つとしても適切に管理して使用するほうがよい,という意見もあります.リスク評価で培った経験を生かして,この問題に解を与えたいです.金属の動態を記述するモデルは世界的に見ても発展途上で,技術的にもおおいにやりがいがあります.
リスク評価という評価研究を世に出すためには幅広い分野の知識が必要です.学生の時の専門分野は土木環境システムでしたが,それに加えて生物学,毒性学,統計学,分析化学,化学工学などの知見を拝借し,それらを論理的に駆使して,評価のストーリーをまとめあげます.あたかもジャーナリストになった気分です.
また,人と人とのつながりも欠かせません.最近の例では,大気中六価クロムについて,リスク評価に適した極低濃度レベルの測定法がないことから,分析のエキスパートと協力して自力で開発しています.多くの研究者の方々のお力をお借りして研究ができる毎日に感謝しています.

研究概要

  • カドミウムの詳細リスク評価
  • p-ジクロロベンゼンの詳細リスク評価
  • クロムの詳細リスク評価
  • 室内における化学物質暴露評価ツールの構築

研究業績

  • 小野 恭子(2010)コメ中カドミウム(Cd)の生涯平均曝露濃度を用いたコメのCdに関するリスク管理方法,日本リスク研究学会誌,20-3,203-210
  • 篠原 直秀、小野 恭子、蒲生 昌志(2008)p-dichlorobenzene Emission Rates from Moth Repellents and Leakage Rates from Clothes Storage Cases,INDOOR AIR,18-1, 63-71
  • 神谷 貴文,小野 恭子,吉田喜久雄(2007)めっき工場および道路標示に由来する土壌クロム濃度の推定とミミズへの影響,環境科学会誌,20,461-475
  • 蒲生 昌志,小野 恭子,中西 準子(2006)Meta-analysis for Deriving Age- and Gender-specific Dose-Response Relationship between Urinary Cadmium Concentration and β2-microglobulinuria,ENVIRONMENTAL RESEARCH,101-1,104-112
  • 小野恭子,蒲生昌志,中西準子(2005)日本における非鉄金属生産過程を通じたカドミウム廃棄量の推定,環境科学会誌,18(6),573-582

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