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フタル酸エステル類への経皮曝露評価 ~皮膚透過性試験法の確立と応用~

研究番号:財団等助成金(公益財団法人LIXIL住生活財団 研究助成金

篠原 直秀 

フタル酸エステル類は、可塑剤として床材や壁紙などの建材や、各種家庭用品などの我々の身近にあるプラスチック材料に多く使用されており、その高い吸着性から経皮暴露の可能性が懸念されている。本研究では、パッシブ型のフラックス測定器と人工培養皮膚を用いて、DEHPの経皮暴露に関わるパラメータを推定した。建材からの拡散距離を変えて人工培養皮膚及び吸着材に対するDEHP放散量とそれぞれにおけるDEHP存在量を測定したところ、吸着材吸着量と皮膚吸着量の間に違いはなく、皮膚直上の気中DEHP濃度はほぼ0mg/m3と考えられる結果となり、皮膚表面でDEHPは即時に吸着している可能性が示唆された。また、建材と皮膚を接触させて行った試験結果から皮膚透過速度定数を求めると、1.3×10-5cm/hと推定された。

研究担当者