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原発等の複雑システムの安全性向上を目的とする「工学システム」と「人・組織システム」の複合体の挙動に関するゲーム理論を基礎としたシミュレータの開発

研究番号:財団等助成金(財団法人科学技術融合振興財団 研究助成金)

牧野 良次 

原子力発電所や化学プラントといった複雑システムの安全性向上(=事故リスクの低減)を目的として、複雑システムを「工学システム」と「人・組織システム」の複合体と理解した上でそのダイナミクスをシミュレートし、時間とともに変動する事故リスクを定量化する技術を開発することが本研究のねらいである。

確率論的リスク評価(システムの物理的・工学的側面)とゲーム理論(人間行動的側面)を統合した理論モデルに基づく経済実験から得た主な結論は以下の通りである。(1)システム内で働く作業者が安全性向上のために最大限の努力をすると期待してはいけない。(2)システム構成が違えば(例えば直列システムと並列システム)、作業者の行動も変わる。(3)システムの事故リスク情報を開示することにより、作業者による安全性向上のための努力水準が向上する。以上の研究は、「工学システム」と「人・組織システム」の複合体を解析するための基礎的な成果と位置づけられる。

研究担当者