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地震等災害時に救助活動を支援する障害物除去システムの開発

本研究では、地震等の災害時に倒壊した建物の中から人命を迅速に救助するために、重機を使用せずに小規模爆破等を適用して倒壊コンクリート壁等を局所的に迅速に破砕し、突破口を作り(ブリーチング)、救助活動を支援するためのブリーチング技術開発を実施した。壁の裏側に要救助者が存在しない場合は、小規模爆破技術を発展させた効率的な破砕技術を開発した(新規ダーティ・ブリーチング)。壁の裏側に要救助者が存在する場合は、裏側に発生する飛散物等爆発影響を最小限とする破砕技術(新規クリーン・ブリーチング)を開発した。

今年度は、垂直穿孔での破砕には限界があることを明らかにし、45度穿孔、ならびに樹脂系の込め物を使用した爆破破砕実験を実施し、装薬条件と破砕効果との関係を調べた。クレータのサイズ・発生状況に対する主要な影響因子は穿孔長であり、穿孔長を壁厚の半分程度に設定すると、薬量を増やしても裏面に飛散物が発生しないことが判明し、新規クリーン・ブリーチングの条件とした。また、新規ダーティ・ブリーチングの条件として壁両面にクレータが発生する条件も明らかにし、両研究要素について125~250mm壁厚(ダブル配筋)について穿孔長、薬量の条件を明らかにした。また、爆風圧等、各条件での爆発影響を計測して、本技術の安全性を検証するデータを得た。さらに、作業時間を計測し、本技術の迅速性を示すとともに、同技術の現場対応マニュアルを提案した。

研究担当者