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低毒化ガスジェット装置用推進薬の安全性確認に関する研究

研究番号:財団等共同研究費(独立行政法人宇宙航空研究開発機構 共同研究費)

中山 良男 

目標:

低毒性ガスジェット装置用推進薬の衝撃感度試験を実施して、燃料の輸送時・射場作業時の安全性評価に資するとともに他の爆発性物質との比較等安全性の評価を行う。

研究計画:

従来に比べて低毒性の推進薬として、日本が開発中のHAN(Hydroxyl ammonium nitrate)系推進薬の安全性を評価するため、ADN(Ammonium dinitramido)系推進薬の衝撃感度試験(ギャップ試験)、および両推進薬の爆轟伝播速度計測試験、加えて、ブースター爆薬の爆轟圧解析等を行う。

研究進捗状況:

ADN系推進薬について、MIL-STD-1751A Method 1041(Large scale card gap test)に準拠したギャップ試験を実施した。本試験法では、試料物質の衝撃感度は、ギャップ材に用いる厚さ1/100インチのPMMA(Polymethylmethacrylate)板の枚数で評価される。一連のギャップ試験を行った結果、ADN系推進薬の50%爆点は47.6枚程度であることがわかった。

HAN系推進薬とADN系推進薬を対象にして、平均爆速を評価する実験を行った。その結果、HAN系推進薬の平均爆速は4120~5240m/s、ADN系推進薬の平均爆速は6890~6970m/sであることがわかった。

本研究で用いたブースター爆薬(ペントライト)の爆轟圧は、試験規格で定められた密度の爆薬よりも11%程度高い爆轟圧が発生していることが爆轟解析より推測された。

研究担当者