ホーム > 研究成果 > 年報 > 2013 > 国際環境協力に資する河川シミュレーションモデルの開発

国際環境協力に資する河川シミュレーションモデルの開発

本研究は、国際環境協力に有用な河川環境管理を行うシミュレーションモデルを構築し、環境対策の効果を定量的に示す方法論を提案することを目的としている。今年度は、タイ王国鉱物資源局(DMR)と公文書を交換の上、以下の作業を進めた。

タイとミャンマー国境付近のトンパープム地区ソントー集落周辺を対象として、フィールド調査を実施した。現地では旧坑や生活用水の位置を特定し、尾鉱や表層水を採取した。試料の化学組成は真空PIXI分析によって明らかにした。また、タイ政府が主催した周辺住民との対話集会の記録を翻訳・分析し、鉱山開発に関する地域感情を把握した。

さらに、産総研-水系暴露解析モデル(AIST-SHANEL)を対象地域に適用するため、シミュレーションに必要なデータを調査・収集した。その結果、対象地域は石灰岩地帯で地形が特殊であると同時に、河川水や地下水の流れが複雑であり、河川流域や河川流路を特定することが困難であることが判明した。シミュレーションを正確に行うためには、さらに詳しい現地情報が必要となるため、今後は、DMRを情報提供のハブとして、他の政府部局から現地データや資料を収集し、AIST-SHANELへのデータの組み込みや改良点などの検討を進める。

研究担当者